ルーンシステムが変更され、色々面白い効果が多いだけにややこしいと感じている人も多いだろう。そこで、簡単に理解するために、重要な点だけをまとめて記事にしたいと思います。
■キーストーンから選ぶ方式へ
今までは各ツリーの最深部に強力なキーストーンがあったが、新ルーンは、『まずキーストーンを選択』という方式に変わっている。これで「キーストーンが無い!」なんてことがなくなるだろう。
ルーンは主に「栄華」「覇道」「魔道」「不滅」「天啓」の5種となっており、それぞれ3種のキーストーンと、3層9種のルーンが用意されている。
キーストーンは以下の通り
・栄華 ADCを中心にASが重要なチャンプ
・覇道 アサシンを中心にバーストダメージが重要なチャンプ
・魔道 メイジを中心にスキル主体、ハラス主体のチャンプ
・不滅 タンク、タンクサポート
・天啓 サポート、その他に特殊な場合
各々の性能はゲーム内に書いてあるとおりだが、それらをどう選ぶべきなのか。咄嗟に選べるぐらいに大ざっぱに理解してしまおう。
■何から理解すればいい?
まずはキーストーンを把握しよう。その次に9種あるルーンがどんなのがあるのか把握すればいい。そして、ルーンページを1種1つずつ作っておこう。プリセットはロックがかかっていて編集できないので、自分で作って自由にいじれるようにしておくと便利である。
■アダプティブ?
ルーンのあちらこちらに記載されている「アダプティブ」ですが、ADとAP両方あがったり、ミックスダメージを与えるわけではありませ。増加ADと増加APを参照し、高い方が採用されます。例えば増加ADの方が高い場合は、ADを増加、物理ダメージとなります。逆に増加APの方が高い場合は、APを増加、魔法ダメージとなるのです。■栄華
これを選ぶと、「攻撃速度 +18%」がボーナスとして得られる。主にADCのように、通常攻撃を継続的に与えるようなタイプと相性が良い。
ケイルのようなDPSメイジやシンジャオ、ワーウィックのようなASが重要になるチャンプで採用されることがあるかもしれない?
・プレスアタック
通常で3回攻撃すれば6秒間、「無防備」状態となり相手の受けるダメージが増えるというもの。素早く通常で3回攻撃することができるのが望ましい。次のリーサルテンポとどちらがいいか迷うところだが、それはリーサルテンポを見るとわかりやすい。
・リーサルテンポ
色々な動画でASがすごいことになってたやつ。攻撃速度の上限を超えることができるため、DPSが跳ね上がる。プレスアタックの違いは、スキルダメージでも発動することや、ダメージだけで即時に発動することなどがある。
3回攻撃を入れることに意味が多い(キンドレッド、ベイン等)や条件を満たしやすいチャンプ(ルシアン等)はプレスアタック。ASバフのスキル(ジンクス、トリスなど)を持っていたり、AS上昇による恩恵が強い(エイトロックス、ケイル、シンジャオなど)はリーサルテンポといった感じで使い分けることになる。
・フリートフットワーク
上記二つと違い、体力回復がついている。AS強化もあるので、自信強化も一応ある。ミニオンでも回復はできるので、レーン維持でも使えるかも。回復値にADレシオ、APレシオがあるが、使って見た感じ後半は回復値が足りないような感じもする。
■覇道
これを選ぶと、「攻撃力 +11または魔力 +18」が得られる。瞬間火力に特化しているため、アサシンやバーストメイジに向いている。ガンク力強化を目的にジャングラーが取る考えもある。
訳がわからないなら、雷撃を取っておけば間違いない。
・雷撃
サンダーロードだと思えばわかりやすい。ただし、クールダウンがかなり長くなった。
レーンでのハラスで活用すると言うより、倒しきるときの後押しとして使うことになる。
・プレデター
MS上昇とその後の追加ダメージが付いてくる。一気に間合いを詰めてダメージを出す使い方になる。ジャングラーがガンクをする時、ロームをするチャンプ、イニシエート用と使用用途は多そうだが、ダメージ重視で雷撃の方がいいという考えもある。
・魂の収穫
スレッシュのパッシブスキルのようなもの。魂を得たあと、20秒間の間の敵チャンピオン、もしくは建造物へ追加ダメージが入るというもの。魂スタックが150になると持続時間が20秒から一気に300秒に増えるが、それまでの持続時間の短さが気になるところ。
ダメージのスケールに『魂のスタック数』が計算されるため、後半になるほどダメージは上がるのだが、これが「どの段階で雷撃より上になるのか」が評価の分け目になる。
■魔道
これを選ぶと、「攻撃力 +15または魔力 +25」が得られる。名前の通り、魔法タイプ。つまりメイジが取ることが多いだろう。
シールド持ちならエアリー、そうでないなら彗星を取ろう。
・エアリー召喚
おたまじゃくしのような妖精「エアリー」が自分についてくるようになり、攻撃すると攻撃したチャンピオンのところへいって攻撃してくれる。(スキル、通常の両方が対象)
味方へのシールド付与も強化してくれるので、シールド持ちなら選ぶ可能性がある。
エアリーが自分の周辺にいれば発動するのでクールダウンという概念がない模様?
・秘儀の彗星
スキルで攻撃すると、そこへ小さい彗星が落ちてダメージを与える。エアリー召喚と似ているが、「発動対象がスキルのみ」「ダメージがエアリーより高い」「対象指定ではなくAoE」「外れる可能性がある」という大きな違いがある。
とりあえずシールド持ちならエアリー、そうでないなら秘儀の彗星でいいだろう。
・フェイズラッシュ
移動速度上昇。近接チャンピオンならスロウ耐性が上昇するなどある。
ケネンやスワインといった敵へ近づくことが多いチャンプは採用する場合があるかも。
■不滅
これを選ぶと「体力+130」が得られる。防御ステータスや体力回復、行動阻害に関するものが多く、タンク、タンクサポートが選ぶことになる。
レーナーは不死者の握撃、サポート系は、行動不能効果を与えられるかどうか、防御的にいくか攻撃的に行くかで、アフターショックとガーディアンを選ぶことになる。
・不死者の握撃
戦闘中4秒毎に、通常攻撃に「自身の最大体力の4%に相当する追加魔法ダメージ」「最大体力2%分の自身の体力を回復」「自身の最大体力を恒久的に5増加」という3つの効果が付与される。レンジの場合は、効果がダメージと回復量が半減、体力増加量は2となる。
通常攻撃に依存するが、多くのタンクチャンプはAA依存なので使いやすそうである。CDが4秒と短め、恒久的に体力が上がるという点から、積極的に発動させていけば、後半に効いてくるかも?狙いすぎてレーン戦で体力がないなんてことになりそうだけど。
・アフターショック
レオナのWのようなイメージ。行動不能効果をあたえることで発動。2.5秒間、ARとMRが増加→2.5秒経過後に爆発、ダメージを与えるという流れ。防御力の底上げとダメージ補助となるので、使い勝手は良い。クールダウンが20秒なので、積極的に仕掛けていく場合は注意しよう。
当たり前だが「行動不能効果」なので、スネアやノックアップを持っていないチャンプで選ぶと使えない(はず)。
・ガーディアン
ブラウムのWのようなイメージ。シールド付与&MS増加で戦闘中の立ち回りを強化できる。クールダウンが長めの点と、効果発動の射程がかなり短い点に注意。
■天啓
サポート向けが多いのだが、変わった効果が多い。他に比べると「ルーンでステータス強化」の範囲が狭く、サポート以外がこれを選ぶ場合、ルーン効果を生かして、いかに装備品を早く整えるかが鍵となる。このキーストーンを選んだ場合、ポーション、エリクサーの効果が強化される他、サブで取得するパスに対応したステータスを得ることできる。
・解放の魔導書
試合中にサモナースペルを変えられるという今までに無かった要素。また、サモナースペルのCDが25%低減される点も強みとなる。
レーン戦ではイグゾーストなどを持ち、中盤以降のスプリットプッシュ開始時にテレポートに持ち帰るというように戦略的な使い方が考えられる。
・グレイシャルオーグメント
通常攻撃に2秒スロウが付与されるようになります。スロウの効果は、レンジで20~40%、メレーで40~50%となっており、レンジでもそれなりに数値があるのが特徴。クールダウンは、対象毎に4秒~7秒とこれも長すぎないのが良い。
アイスボーン、フローズンマレットの代わりとして選んだり、ジャングラーのガンクで使ったりと用途は色々考えられる。
・ねこばば
話題となっているキーストーン。スキル→通常攻撃と当てると、追加ゴールドとともに、消費アイテムを得る可能性があるというもの。得られるアイテムは、ワードやポーション、エリクサー、ゴールドと様々。
エズリアルのQや、ガングプランクのQといったOnhitのついたスキルだとそれだけで発動する模様。
非常に面白いのだが、先ほども書いたとおり、このキーストーン自体、ステータス強化につなげづらいので後半の延びが期待しづらい。「装備を調えてスノーボールする!」という動きが重要となってくる。
サポートロールのお金稼ぎの一環としての使い方は非常に良かった。
■ひとまず一通り書いてみて
キーストーンの性能を大ざっぱにさらってみたが、多種多様で非常に面白い。ここからさらに3つのルーンと、2つのサブルーンを選ぶため、色々なカスタマイズが楽しめる。これを、IP購入などの壁がなく自由にできるようになったのは非常にいいと思う。
今後は、個別に考察していきますが、気が向いたら記事にするかもしれません。